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2018年8月29日 ① 実用新案出願のメリットと、出願の流れ

今回は、実用新案出願の概略について、お話しします。

実用新案出願は、権利期間が10年しかないことから、商品のラフサイクルが短いものに適しています。

また、権利化までに時間がかからない実用新案出願をして、商品のタグにアピールポイントとして登録されている事を記載し、優れた商品であることをアピールすることもできます。

実用新案出願の権利化までの流れは下の図のようになります。

① 実用新案出願後、特許庁により方式審査が行われます。

実用新案出願の方式審査では、特許出願の方式審査と異なり、権利範囲の内容が、実用新案で保護する「物の形状・構造、その組み合わせ」に該当するか、権利範囲の内容に誤記や理解ができない文章が記載されていないかの形式的な審査が行われます。

この方式審査に不備があると、特許庁から補正指令書を受けることになります。(応答期限は、60日が設定される場合が多いです。)

この補正指令書に応答し、問題がないと判断された場合、登録されます。

実用新案出願は、出願時に同時に登録料を納付してしまいますので、方式審査において、何も問題はないと判断された場合、そのまま、登録になります。(最短で、出願から2か月程度;登録までの期間にはバラツキがありますので、ご了承ください。)

 

次回は、実用新案権を取得した時の注意点について、お話しします。